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ハメツ
2008-04-18-Fri  CATEGORY: ユダヤ教
 明日の安息日明けから始まる過越の祭りを前にして、突然神戸のラビ・ストラウスバーグが会いたいと言ってこられました。何のことか説明を受けなかったのですが、ユダヤ人の夫を持つ私の生徒さんからの情報によれば、どうも私に「ハメツを売りたい」ということらしいのです。

 ハメツとは、イースト菌のこと。過越の祭りではイースト菌を家の中に残しておくことはご法度。そのため大掃除をし、また食器を熱湯消毒したりします。でも家庭内にはどうしても食べきれずに残った食品があります。それを処分しなければならないのですが、「ラビさんはシナゴーグで残ったパンを全部持ってくるのかな?」などと考えていました。

 今日お昼に梅田のヨドバシカメラでラビさんと会い、「過越前の最後のハメツだ」といいながらビールを注文。でもラビさんは何もパンらしきものは持っておらず、書類の束を持っているだけ。話をきくと、ユダヤ人の各家庭に残っているハメツは、過ぎ越しの間自分の所有ではまずいので、異邦人に買ってもらうとのこと。それで祭りが終わったらまたその異邦人が同じ値段で皆さんに売り返す、という手続きをするのだそうです。ラビさんが持っていたのは関西各地に在住するユダヤ人たちが、ラビにハメツの販売を一任するという委任書。ラビは「好きな値段でいいから、全てのハメツを買ってくれないか」とわざわざ大阪までお願いに来られたということなのです。

 ということで、1000円で契約。関西一円に住むユダヤ人家庭のハメツ入り食糧が、全て私のものとなりました。ラビさんいわく、「もちろん誰かの家に行って、本当にもらってきてもいいよ」とのこと。うーん、それもおもしろそうだな。

 このやり方でトラブルが起きることもあるそうです。あるアメリカのコミュニティーでは依頼を受けてハメツを買った異邦人が、祭り後法外な値段を請求。中にはスーパーマーケットの食糧まるまる売っていた人もありましたが、法的には所有権はその異邦人に移っていたので、文句は言えない。最終的に請求の値段はぐっと下がったが、大損をしたとのこと。

 またある時はアラブ人に頼んでハメツを買ってもらったところ、祭りの後でこのアラブ人の母親がじつはユダヤ人だったことが判明。つまりそのアラブ人も律法上はユダヤ人なのです。祭りの期間ユダヤ人が所有したハメツは、二度と使ってはいけません。それで全て捨てる羽目になったとのこと。

「ラビさん、本当に私がユダヤ人じゃないと調べましたか?」と冗談を言いながら、契約書を交わしました。
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コメント

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コメント紅茶 | URL | 2008-05-06-Tue 14:41 [EDIT]
ソロモンさんは、ユダヤ人の血が流れていそうですもんね。^^

律法を守るためにこんな合理的なやり方を考えるなんて、いかにもユダヤ人らしい。
アメリカでの出来事はまた契約社会アメリカらしさがうかがわれて面白いですね。
契約書には今度買い戻すときの値段は書いていなかったんですね。
その失敗は、ユダヤ人らしくないかも?
そう言われます
コメントSolomon | URL | 2008-05-08-Thu 08:32 [EDIT]
顔はどう見ても日本人なのですが、名前を見てよく「国籍はどこですか?」と聞かれます。ヘブライ語を話しているとなおさらで、今日も一緒に仕事をしている警察関係者から「先生はやっぱりユダヤ人の血が入っているのですか?」と真顔で聞かれました。やっぱり入っているのかな?
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