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翻訳家
2009-03-06-Fri  CATEGORY: 未分類
一昨日、イスラエル人の研究者に興味深いインタビューを受けました。彼女はテルアビブ大学のドクターで、文化間交流研究のプロジェクトの一環で、翻訳者に関する調査をしているとのこと。ヘブライ大学で日本語を学んだので、彼女は特にヘブライ語から日本語への翻訳を行っている人にインタビューをしているということでした。
私は翻訳を専門にしているわけではなく、大阪産業大学の論集にアグノンの処女作「アグノット」を訳して発表したくらいの功績しかありませんが、一応インタビュー対象になったようです。
なぜヘブライ文学を選んだのか、その中でもなぜもう少し分かりやすい文学ではなく、難解なアグノンなのか、文化間の交流において、翻訳者に大きな役割があると思うか、などなど。一問一答形式で再現してみましょう。インタビュアーはレナさんといいます。

レナ:ヘブライ語を学ぶきっかけは?
私 :ラジオでヘブライ語聖書の朗読を聞いて、魂が震えるような感動を覚えたことがきっかけです。
レナ:翻訳をする時に、一番難しいのは?
私 :ヘブライ語を理解すること以上に、日本語の文章にすることが大変です。特に文学作品の場合、原典が持っているヘブライ語の雰囲気を、同等のレベルの、自然な日本語にするというのが一番難しいと思います。
レナ:何のために翻訳をするのですか?
私 :翻訳に限らず、ヘブライ語の授業や大学の講義もすべて同じ気持ちですが、日本でもっとヘブライ文化に対する理解を深めてほしい、といつも考えています。
レナ:なぜアグノンだったのですか?
私 :単純にノーベル賞作家なのに、まだ数作品しか日本語になっていない、というのが理由です。もう一つは、私は聖書やラビ文学などのユダヤ文学が大好きです。現代文学で、そういう古典への造詣を求められるアグノン作品だから、興味が尽きません。日本でポピュラーに読まれる可能性は薄いですが・・。
レナ:翻訳者を、何かに喩えると?
私 :うーん、考えたことがありません。
レナ:翻訳者は文化交流に大きな貢献ができると思いますか?
私 :論ずるまでもなく、聖書翻訳は世界史に大きな影響を与え続けてきました。ラテン語訳聖書を作ったヒエロニムスなどは、翻訳者がどれほど大きな文化的、宗教的影響を世界に与えることが出来るかのという、よい例だと思います。ですが聖書だけではなく、他文化との接触や理解が文献の翻訳に負う部分は大きいと思います。村上春樹でも翻訳されていなければ、イスラエルの人たちが評価をして、エルサレム賞を与えるなんてことはありえませんよね。ですから翻訳者が文化の交流に大きな貢献をする可能性は常にあると思います。

などなど、インタビューは二時間ほど続きました。
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