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ハナン・ヨベルさん旅行記(2)
2010-08-15-Sun  CATEGORY: 未分類
ハナン・ヨベルさんは熊本、大阪、東京の三か所でコンサートを持たれました。コンサート中は私は通訳だったため残念ながら写真はありません。
コンサートの内容を打ち合わせしながら、さすがプロの音楽プロデューサーだと感じることがなんどもありました。三度のコンサートで毎回歌われる曲もかなりのパーセントありましたが、でも構成は毎回変わります。それを考える工程にずっと一緒にいたのですが、面白かったのは必ず奥さんのヤイーラさんの意見を聞かれること。このくらいの構成で何分になるとか、こういう曲は入れたほうがいいとか、奥さんのアドバイスがとても的確なのに驚きました。かといって決して出しゃばるわけではなく、まさに内助の功です。こういう方が聖書でいう「エシェット・ハイル」(勇敢で賢い妻)なのだろうと、勝手に納得。
最後のコンサートは東京で、8月6日に持たれました。この日は広島に原爆が投下された日だったのですが、ハナンさんは原爆資料館に訪問されたこともあり、特にこの日を大切に感じておられました。ハナンさんの持ち歌の中に、ユダヤ教で最も大切な祈りの一つである「カディッシュ」に、ご自分でメロディーをつけられた歌があります。この歌は毎日の祈り以外に、葬儀や墓参の折にも祈られます。ハナンさんは「今日はぜひ、原爆の犠牲者のためにこの祈りの歌を捧げたい」と言われて、祈りをこめて歌われました。
コンサートが終わり、片付けが始まったころ、一人のご婦人が泣きながら私のところに来られました。「私は広島出身で、原爆投下の時には1歳でした。私の母は私を背負ったまま火災から逃れ、川に飛び込んで私の命は助かりました。その母が先月亡くなりました。今日のカディッシュは、私の母の魂に捧げられたと思い、感謝したくて・・」と泣きながら言われます。すぐ舞台裏におられたハナンさんのところに行き、その話をしましたら、ハナンさんも、思いがけない出会いにとても感激しておられました。

ハナンさんは移動の新幹線の中で、「歌手の役割は、機関車のようなものだ。私は自分の人生の思い入れを込めて歌うが、聞いている一人一人がその機関車に、自分の人生という車両をつなげてほしいんだ。そうして一つのコンサートが完成していく」と語っておられました。このご婦人の話は、まさにそのようなコンサートであったことの良い証明だと思います。

また新大阪駅に行った時のこと、朝のラッシュでものすごく混雑しているのを見た時に「ここにいるどの人一人をとっても、その人の周りや内側にはものすごい大きな世界がある。シュロモーにも、シュロモーしか持たない莫大な世界があって、私との接点はその一部にしかすぎないだろう。一人の人が死ぬというのは、その莫大な世界が消えてしまうことだ」と語っておられました。行きかう群衆を見てそのような話をされるのには驚きましたが、人間一人一人をそういう気持ちで見ておられるからこそ、心をこめて歌う歌は、必ず一人一人の心に響くと確信できるのだと感じました。

東京コンサートが終わったあとの感謝会会場で。ベンシトリット大使ご夫妻もコンサートに来られ、感謝会にも残られました。
DSCF3431s.jpg

大使を交えて、最後の記念撮影。

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コメント

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お疲れ様でした!
コメントYoshua.m | URL | 2010-08-15-Sun 19:55 [EDIT]
シュロモーさん。本当にお疲れ様でした!ありがとうございました。

私も東京、大阪のコンサートの時には最後の2曲だけでしたが、一緒にギターを弾かせていただいたことを、大変感謝しています。ハナンさんは、リハーサルのとき、「どんなにヒトラハブートしても、リズムは走らないように」と教えてくださったことが今でも心に残っています。

本当にカリスマ的なミュージシャンにお会いできてうれしかったです。
ありがとうございました
コメントSolomon | URL | 2010-08-16-Mon 23:01 [EDIT]
ヨシュアさん、シャローム。
ハナン・ヨベルさんとの演奏、すばらしかったですね。
私にとっても忘れられない貴重な体験でした。

私のヘブライ語の生徒さんたちも大阪のコンサートに多数こられましたが、
みなさん本当に感動しておられました。
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